失敗しやすい平屋の間取りを知っておく

平屋にすることで、たくさんのメリットがあります。もちろん、デメリットもありますし、あまり深く考えずに間取りをプランしてしまうと、住みにくいマイホームになってしまいます。間取りについて、どれだけ深く考えたか、が住み始めてからの「こんなはずじゃなかったのに〜」をなくすことにつながります。敷地や住まい方、家族構成などを踏まえて個別に間取り検討していくことが必要ではあります。

・平屋の間取り
平屋は1階建てという特徴があるので様々なメリットがありますが、一方で通常の住宅では重要にならない点が意外な落とし穴になることもあるのです。
平屋は人の背丈プラスアルファとミニマムな高さが特徴なため、周囲に高い建物が建つと日照時間が制限される失敗や、風の通りが悪くなってしまう失敗につながります。
その為、建物が建った場合にどのような影響を受けるのかを検討しながら、平屋の間取りなど家づくりに臨まなくてはならないのです。

平屋は全ての部屋が1階になるのでどの部屋も外部との関係が濃くなって、プライバシー確保のためには間取りの工夫をしなければなりません。
間取りを失敗してしまうと生活感が筒抜けになってしまいますし、近隣の生活音をストレートに受けてしまうこともあるので、間取りの工夫と共に植栽などの検討も重要です。
また平屋は防犯対策の必要な家とも言えるので、間取りの工夫だけではなくて様々な点での防犯対策をしなければなりません。
平屋は生活に必要な全ての部屋が連続するので、細かい間取りにすると区切る壁が邪魔になり風の通りが悪くなるので、風通しの綿密な計算をする必要があるのです。

平屋の間取りプランを考えるときに動線はとても大切な要素です。階段がないことを生かした回遊動線の間取りか、平屋ならではの長い廊下を使った直線動線の間取りか、この2つです。回遊動線の間取りは、どの部屋を中心にするかが重要になります。家事を楽にすることを重視する場合は、キッチンを中心にする間取りが良いです。玄関やパントリーから、キッチンに通りやすく、家事動線が短くなります。また、家の中心に中庭がある間取りにすれば、採光の問題を解決できます。